個別株が割安になっているか判断する基準を教えて
一つはPERを見るといいですよ
高配当株を今買わない理由
現在の株価がどのように決まるのかを説明したいと思います。
株価が決まる仕組み
株価は、以下の式により算出されます。
PER × 1株あたりの純利益 = 株価
PERって何を表しているの?
1株あたりの純利益は1年間の企業の収益力を表します。
つまり、株価は『投資家の期待度 × 企業の1年間の収益力』で決まっています。
株価が未来を織り込んでいるというのは期待されているからだね
PERが20倍、1株当たりの収益力が1,000円の企業だと株価は20,000円になります。
この会社で新技術が開発された!というニュースが発表されるとPERが上昇し、株価が値上がります。
これは未来の収益力が上がるだろうという期待度の表れになるからです。
この場合ポイントは以下の通りです。
高PERは期待感だけで実体がないということだね
株価の式に当てはめると純利益が上昇しても株価が上がります。
PER20倍のままで、利益が2,000円になると株価は40,000円になります。
決算発表で内容がいいと株価が上がるやつだね
以上のように株価は以下の2点が主な要因として決まってきます。
・1株あたりの純利益:企業の収益力が高まるか
PERだけが上昇して利益の裏付けがないのに株価が上昇しているのをバブルと呼びます。
PERの適性は14倍~16倍といわれています。
14倍以下なら割安、16倍以上なら割高という判断ができます。
PER見て判断すればいいんだね
PERだけ見て判断するのはやめてください。
あくまで割安かどうかの判断の一つになります。
期待感が低いということはそれなりの理由がある場合があります。
その企業の財務状態を確認して健全な収益力・財務状態で割安になっている株を購入するようにしましょう。
PERは買い時の目安を判断する1つの材料にはなります
高配当株とは
高配当株は一般的に3%以上の配当金利回りの株のことを言います。
配当利回りは以下の式で求められます。
1株当たりの配当金(円) ÷ 現在の株価(円) ×100 =配当金利回り(%)
配当金は維持・増配・減配・無配と企業の業績と方針で毎年決定されます。
最低でも維持・できれば増配する企業に投資したいですよね
配当金は企業の利益からオーナーである投資家に還元されます。
企業の財務状態が悪いところに投資するとあっという間に減配・無配になってしまいます。
そのようなところはPERも小さくなり株価も下がりますのでダブルパンチを食らうことになります。
配当金額が変わらなくても株価が上昇すれば、利回りは低下します。
逆に株価が下がれば利回りが上がります。
株価が上がっているときは利回りが低下してしまうから買うのは待ったほうが「いいかもね
そのまま上がり続ける可能性もあるのですが、高値でつかむと後悔する確率のほうが多そうです。
今高配当株を買わない理由
以上を踏まえて高配当株を今買わない理由は以下の通りです
今は買うべきではないので、現金保有率を上げていきたいと思います。
いつか来る暴落や、業界のネガティブニュースで株価が下がってしまった財務優良銘柄を買う為です。
チャンスに買うための資金は常に用意しとかないといけないです
まとめ
株価=PER×1株当たりの純利益で求められる
PERの目安は14倍~16倍といわれている
高配当株の目安は配当利回り3%以上
配当利回り=1株当たりの配当金 ÷ 現在の株価 ×100でもとめられる
現在は日経平均PER22倍くらい、株高で配当利回りも低下している
毎月の運用結果でキャッシュポジションを高めるといっているのは今回ご紹介した理由によります。
高配当株投資はアクティブ運用なので、投資するべきタイミングは計らなくてはいけません。
PERだけで判断はできませんが一つの材料になりますので、参考になればうれしいです。