S&P500を買っておけば大丈夫だよね
世界最強の指数ではありますが過信するのは危険ですよ
S&P500の誤解
毎年プラスになるわけではない
世界最強の指数であるS&P500は毎年プラスのパフォーマンスを出してくれると勘違いしている人がいます。
しかし、1970年~2018年の48年間のデータでみるとマイナスの年が10回あります。
約20%の確率でマイナスの年があるんだね
必ずプラスで回り続けるものではないという事を理解しなくてはいけません。
また年利6%平均と言われていますが毎年必ず6%にならないという事も理解してください。
年は抜粋ですが配当込のリターンで表にしてみます。
年 | 年間リターン(%) | 年 | 年間リターン(%) |
1991年 | +30.47 | 1998年 | +28.58 |
1992年 | +7.62 | 1999年 | +21.04 |
1993年 | +10.08 | 2000年 | -9.10 |
1994年 | +1.32 | 2001年 | -11.89 |
1995年 | +37.58 | 2002年 | -22.10 |
1996年 | +22.96 | 2003年 | +26.68 |
1997年 | +33.36 | 2004年 | +10.88 |
ご覧の通り―22.10%(2002年)の年もあるし、+1.32(1994年)もあります。+37.58%(1995年)もあります。
年利6%はあくまで平均です。これだけボラティリティに幅がある事は承知してください。
2020年から投資を始めた人でS&P500指数連動の投資をした方はプラスになっていると思います。
しかし、必ずプラスが続くとは限りませんので突っ込みすぎに注意が必要です。
為替の影響がある
投資信託を買う時に円で買うので勘違いしますが、最終的にドルに変換されます。
売却時もドルでの資産⇒ファンド:円に変換⇒手元に入金
このような流れになるので、支払いは円でも為替の影響は受けているという事を理解しなければなりません。
インデックス投資の場合は淡々と買い増しするのがいいと思います。
しかしETFでVOO(S&P500と同じ)を買うのであれば、アクティブ運用になると思うので、為替の影響は考慮するようにしましょう。
2000年~2020年でも78円~122円くらいの差があります。
米国でも停滞する
1999年~2009年の10年間は米国経済は停滞していました。
2000年のITバブルショックの影響があり、7年かけて株価が回復したところにリーマンショックがあった為です。
この10年間は新興国のほうがパフォーマンスが良かった時代です。
この時代があるので、『アメリカだけに投資するのは危険だよ』このように言われる事もあります。
しかし、その後はまたアメリカ一強の時代で暴落を乗り越えたという事も補足させていただきます。
その場合は全世界株等を買うといいよね
投資先は自分の投資方針で決めましょう。
10年ではなく、20年で見たときはやはり米国株のほうがパフォーマンスが良かったからです。
今後の方針について
S&P500に連動する投資信託を積立NISAで買うのはいいと思います。
いろいろな注意点は列記しましたが、やはり米国はメインの投資先となります。
メインはメインとして、トッピングとしてこれから期待できそうな投資先があれば投資すればいいと思います。
よくわかんないけど米国だけに投資するのは不安が出てきた
そのように考える場合は全世界株を買えば世界50ヶ国以上の株式市場に投資できるのでお勧めです。
まとめ
・毎年必ずプラスのパフォーマンスを出すわけではない
・為替の影響を受ける
・米国経済でも停滞する可能性がある
どんなに優れた投資先でも過信し、集中投資するべきではありません。
メインの投資先にはなるのでメインとしても、そのほかのトッピングとして別の投資先を加える事をお勧めします
自分で組むのが面倒であれば全世界株式を購入する事をすすめます。
どんな投資先でも必ず懸念点はあります。その懸念点をリスクヘッジするために分散させることが重要です。
今回の記事でその重要性がご理解いただければと思います。