普通に投資信託やってると増えるのがゆっくりだから早くしたい
レバレッジETFというものがあります。お勧めしませんが紹介します
レバレッジETFとは
レバレッジとは
レバレッジETFを解説する前にレバレッジとは何かを紹介します。
レバレッジとはてこの原理のようなものです。
てこの原理とは重いものを動かすのに、小さい力で動かせる原理です。
てこの原理を使うと10Kgの石を5Kgで動かせる=100万円の投資で200万円取引ができる
レバレッジなしで100万円投資なら+10%だと110万円になります。
レバレッジ2倍なら100万円資金を入れると+10%で120万円になります。
少ない資金で大きなリターンを狙うならレバレッジは有効だよね
プラスに働けばその通りですが、マイナスにふれた時もレバレッジが効いてしまいます。
レバレッジなしで100万円投資なし―10%だと90万円になります。
レバレッジ2倍なら100万円資金を入れると―10%で80万円になります。
リスクとリターンは1:1ということを認識しておきましょう
ブル型とベア型
レバレッジETFにはブル型とベア型があります。
なぜブルとベアなのかというと牛は角を下から上に突き上げるから上昇を表します。
ベアは上から下へ詰めを振り下ろすので下降を表すからといわれています。
レバレッジETFがどちらのタイプか確認しましょう。
日々の値動きにレバレッジがかかる
レバレッジETFの誤解されるポイントに、トータルのプラスマイナスが倍になると勘違いしている方がいます。
そうではなく、日々のプラスマイナスが倍になっているので長期で運用すればするほど連動している指数から乖離が出てきます。
言っている意味がよくわからないなぁ
具体的な数字で説明します。
経過月数 | 増減割合 | 資産額(100万円スタート) |
1ヶ月 | +10% | 110万円 |
2ヶ月 | -10% | 99万円 |
3ヶ月 | +10% | 108.9万円 |
4ヶ月 | -10% | 98.01万円 |
5ヶ月 | +10% | 107.811万円 |
6ヶ月 | -10% | 97.0299万円 |
このパターンで行くと増減割合は6ヶ月目で±0ですが、資産は約3万円目減りしています。
なぜこのようなことが起きるかというと、マイナスの時に資産額が減ってしまうからです。
資産が減っているとその後のプラスの割合も減ってしまうからどんどん目減りしていきます。
このように日々の値動きに連動するので、実際の指数との乖離が長期になればなるほど出てきます。
レバレッジETFはアリか?なしか?
結論として、長期投資を考えるならなしです。
このブログを読んでくれている方はおそらく投資経験が少ない方がほとんどだと思います。
初心者が勝てる投資方法は超長期投資が基本ですのでので、初心者程お勧めできないです。
お勧めしない理由は下記の通り
手数料が割高
経費率が割高です。S&P500に連動するETFで比較してみます。
XPXL(S&P500ブル3倍)経費率0.95%
30倍以上も差があるんだね
儲かっても、損しても毎年約1%ずつ削られていくので、資産拡大に大きな足かせになります。
経費率をできるだけ抑えるのは資産拡大に必須ですからやらない理由になります。
長期投資だと減ってしまう可能性
先に説明した通りレンジ相場(一定の高値安値の間を行ったり来たりする相場)だと資産は目減りしていきます。
相場は必ず上がったり下がったりを繰り返すので損失が大きいのはよろしくありません。
S&P500なら右肩上がりなんじゃない?
米国市場も1999年~2009年は停滞していました。今後10年が必ず上がるとは限りません。
しかも長期になればなるほど資産が目減りしてしまうのでお勧めできません。
配当金にはレバレッジは効かない
資産額はレバレッジ聞かせても配当金は通常通りになります。
経費は30倍かけているのに同じ数量なら同じ配当金額しか出ないのです。
配当金は企業の利益から出るのでレバレッジが効くわけではないですからね
レバレッジはファンドが値動きに対してかけるように商品として出しているだけなので当然と言えば当然です。
まとめ
・経費率が高い
・長期投資すると指数との乖離が出てくる
・配当金にはレバレッジがかからない
短期であるならばいいかもしれません。
しかしもともと相場を読めないから指数に連動する投資で長期投資をしているので初心者には向かない商品という認識です。
楽して簡単に稼げるものはないので、地道にゆっくり資産拡大をしていくのが結果一番の近道です。