『月〇万円の配当金が出るようになった』という話がありますが、実際に毎月きれいに配当金が出ているわけではありません。
企業の決算月や、半期決算などで配当金が出ることが多いです。
具体的には3月、6月、9月、12月に集中することが多く、それ以外の月はほとんど出ない状態になります。
まとめてもらっちゃうと先に使っちゃうからなぁ
そこで投資信託で『特別分配金で毎月分配金出します!』という商品があります。
だがちょっと待ってください。
毎月分配型の投資信託は元本取り崩しになっていてほぼ確実に利益が伸ばせないのでお勧めできません。
でも銘柄を組み合わせたり、債権などで元本を取り崩ししてないものは毎月受け取ることが可能です。
今回は毎月分配金を受け取れるようにするためにはどうしたらいいかを紹介します。
お勧め銘柄
債券:AGG
AGGはアメリカの優良債権の詰め合わせです。
債券つまりは借金ですから、購入した投資家が貸している立場になります。
ですから毎月の利息分の配当金が出るのは自然なことです。
ただ利回りが2%くらいで、株価が動くので元本割れのリスクはあります。
しかしAGGは,格付けでAAAの銘柄が大多数を占めているので、長期的には上がっていくだろうと思います。
問題は、米国のETFなので2重課税の問題があります。外国税額控除などで取り戻せばいいと思いますが、利回り考えると相当額を積み立てないといけません。
J-REITで毎月分配
REITは不動産物件に投資する商品です。
3つの銘柄を組み合わせれば毎月分配が出るようにできます。その銘柄をご紹介します。
2556:One ETF 東証REIT指数
東証REIT指数に連動する事を目指して運用されています。
1月4月7月10月に配当金が出ます。
1343:(NEXT FUNDS)東証REIT指数連動型上場投信
東証REIT指数に連動するものです。
2月5月8月11月に配当金がでます。
2528:ダイワ上場投信-東証REIT Core指数
東証REIT Core指数に連動するように設計されています。
3月6月9月12月に配当金が出ます。
銘柄的にもインデックス型なので日本の不動産価格が上向けばキャピタルゲインも狙えると思います。
現在はコロナショック前の価格に戻ってきてしまったので買うタイミングが難しいです。
また新型コロナの影響で不動産の需要が減り大幅な減配があり、現在は配当利回り1%切っています。
コロナショック以前は4%近い利回りがあったのでその水準にいつか戻ってほしいなと思っています。
ただ株と違って10口から買えるので3銘柄10口ずつ購入しても6万円くらいで購入できます。
注意点としては、REITは配当金控除は使えないので注意してください。
個別株で毎月配当金
こちらも可能です。決算月が12ヶ月バラバラなものに投資すればいいだけです。
ただし、企業業績を見ずに、配当金が毎月出るように投資をすると、買った後どんどん株価が下がってしまったりします。
最悪、無配等になってしまったり企業が上場廃止になってしまうと大きな損失になります。
ですから、配当金を出し続けてくれそうな企業でさらにセクターを分散するというのが基本になります。
他のお勧めと比べて、財務分析や、リバランス等のメンテナンスが必要になるので中級者向けになるかと思います。
まとめ
毎月均等に配当金が出るのは一番良いかもしれません。
しかし目的は、『継続して減配せず配当金が出続けてくれること』であるので、優先すべきはそのような銘柄か?になります。
そのために個別銘柄は、セクター分散させないといけませんし少し面倒かもしれません。
AGGは優良格付け債券の詰め合わせなので、無配の心配はかなり低いと思います。
ただし、債券なのでキャピタルゲインはあまり期待できません。
配当狙いならキャピタルゲインは狙わなくていいんじゃないの?
確かにそうなのですが、インフレ対策になりにくいので、債券だけでポートフォリオを組むのはあまりお勧めできません。
投資はどちらかに振り切るのではなく、バランスよくいろいろやるのがベストであると思います。
題名とはちょっと違うまとめになってますが、自分にあった方法を考えてください。