暴落で資産が減るのは精神的にきついから対策したい
債券を資産の中に組み入れたらいいと思いますよ
ポートフォリオに債権を組み入れる
債券とは
債券は借金のことです。国債なら国の借金、社債なら会社の借金です。
資金が必要な時に債券を発行して投資家に買ってもらい、その見返りとして利息を払ってもらうという仕組みです。
債券と株の値動き
一般的に株が下がると債券が上がり、債券が下がると株が上がる逆相関の関係にあるといわれています。
しかし2020年のコロナショックでは両方とも下がりました。
あまり分散の効果がないといわれていますが、債券は株価よりもダメージは少ないです。
また、今回紹介するAGGはすぐにコロナショック以前の価格まで回復しました。
暴落耐性が株より強いんだね
債券なら何でもいいのか
債券でもいろんなところが発行しているけどどこがいいのかな
債券でも信用力の高いものと低いものがあります。
例えばアルゼンチンやトルコの国債は10%以上の配当利回りがあります。
利回り10%以上なら10年で元が取れるじゃん
しかし『デフォルト』といって借金返せません状態になる確率が高いです。
国の景気対策がうまくいってなかったり、コロナによる経済活動の停滞などデフォルトになる理由はたくさんあります。
信用力の見分け方はざっくりいうと高い利回りにしないと債券を買ってくれない。
信用力の高い債券は利回りが低いということがあります。
日本の国債は利回りチョ―低いよね。
それだけ国際的な信用があるってことだよ
高い利回りには債券でも要注意です。
利回りもそこそこ高くて比較的リスクが低いものないの
今回紹介するAGGはお勧めです。
米国債券ETF『AGG』
AGGの中身
AGGは7000本以上の優良債券に分散投資しているETFです。
優良債券債権とは米国の格付けでAAA以上のランクが67.74%(2021年1月28日時点)
具体的には下記の表にまとめています。
格付けタイプ | 配分 |
キャッシュ、デリバディブ等 | 1.21% |
AAA | 67.74% |
AA | 2.83% |
A | 12.01% |
BBB | 15.20% |
AAAってすごいの?
1990年から2015年でAAAの格付けの会社が倒産した企業は1件もありません
リーマンショックもITバブルショックもありましたが倒産していないということです。
それを聞くとすごいというのがわかる!
AGGのその他の情報
運用会社は世界三大運用会社の『ブラックロック』です。
年間の経費率は0.04%です。中身が濃いのに激安です。
設定日は2003年9月22日ですので2021年で約18年の実績があります。
2003年に102ドルで2021年118ドルです。
あんまり増えてないね
価格はそうだけど配当込みの設定来リターンは違うよ
設定来トータルリターン4.24% (2020年12月31日時点)
設定時に投資した資産はトータルリターンでほぼ倍になっています。
AGGのリスク
つぶれる可能性はほとんど考えられない。価格もあまり変動しないのでこの辺は心配しなくていいと思います。
リスクは米国のETFなので為替のリスクです。
為替のリスクはどうしようもないのでうまく付き合っていきましょう。
債券を自分の中に組み入れるか検討する
債券の防御力
債券は暴落の防御としての役割をはたしてくれます。
コロナショックの時の下落は下記の通りです。
仮に株式50%・債券50%の時と株式100%の時のダメージを比較してみます。
総資産100万円だと下記のようになります。
次に50%ずつ債券と株式を持っていた場合です
株式50万円×40%=20万円の損失
合計損失額24万円
このように債券と株式に分散していれば暴落時のダメージが軽減されます。
債券のデメリット
債券だけ買っていればいいじゃん
景気のいいときのリターンは株式のほうが大きいんだよ
このリターンの低さが債券のデメリットだと思います。
自身のリスク許容度の高さで組み入れるか検討してみてはいかがでしょうか?
お勧め方針
リスク許容度は個人差や家庭状況によって違います。
例えば独身の人なのか?年齢がいくつなのか?でも違います。
一般的にリスク許容度の高い人は下記のとおりです。
独身の方
年齢の若い人
独身の人は自分の生活のみ心配すればいいですのでその分リスクが取れます。
若い人はやり直しもききますし、長期で考えられるのでリスク取れます。
こういう人たちは適度なリスクを取ってリターンを求めてもいいと思います。
一般的にリスク許容度の低い人は下記のとおりです。
家族がいる人(特に未成年のお子様が多い人)
定年近い年齢の人
家族がいる人特に子供がいる方はお子様にお金がかかるのは確実です。
リスクを取っているとお子様にお金かけられなくなったりしますのでリスク許容度が低いです。
定年近い人も投資で運用失敗したら取り返しがつかないのでリスク許容度が低いです。
40代後半からは債券の割合を増やしていく
60才超えたら100%債券
あくまで私なら出すので家庭環境や仕事の収入によって、考えてください。
まとめ
信用できる債券を買わないとデフォルトのリスクがある
AGGは優れた債券ファンド
自身のポートフォリオに債券を入れるかはリスク許容度しだい
今回紹介したAGGは非常に優れた債券ETFです。
私自身も50才くらいから組み入れていこうと思っています。