投資信託は取り崩すタイミングが難しいよね
頑張って貯めた資産を取りくずすのは難しいので出口戦略を教えます
資産をどのように取り崩すか
資産形成の勝ちパターン、インデックス投資+ドルコスト平均法は王道です。
しかしいつから取り崩すのか?どのように売っていたらいいのか?を知る必要があります。
お金は使ってこそ意味があるからね
まず、目的を明確にします。
『老後使えるように資産形成したものをできるだけ長持ちさせたい』
これが目的になると思います。
もっと言うと取り崩しながら資産が増えていったらいいわけですね。
そんなことできるわけないじゃん
それができるんですよ
定額4%で取り崩す
トリニティスタディという米国のトリニティ大学が過去70年間を対象に研究した結果です。
条件は以下の通りです。
- 1926年~1995年の70年間を対象
- S&P500の株式と米国優良債権に50%ずつ投資
- 引退時の資産価格を定額4%ずつ取り崩す
30年後に資産が残っている確率は96%です。
これが銀行預金だと0.001%なのでほとんど0ですから25年後に0になりますよね?
ちょっと古いデータなんだね
2018年に別の研究者の手によってアップデートされています
1926年~1995年だと様々な暴落の歴史があります。
一番いいタイミングも悪いタイミングもあって96%の確率で資産が残るというのはすごいです。
しかも最高と最悪の中間の結果で資産が8倍になっているというウソみたいな話です。
イメージしやすいように具体的な数字で紹介します。
60才の時に3000万円資産形成できていると年間4%にあたる120万円ずつ取り崩します。
90才の時に2億4000万円に増えている。これが最高ではなく中間でということです。
取り崩してるのに増えてるわけないじゃん
運用しながら取り崩すと実際に起こりうるということを証明した研究結果です。
定率4%で取り崩す
こちらはウォール街のランダムウォーカーという本で紹介されています。
- 1926年~1995年の70年間を対象
- S&P500の株式と米国優良債権に50%ずつ投資
- 毎年の資産残高×4%を年間に取り崩す
結果は25年後に資産が残っている確率96%です。
なぜ資産が長生きするのか
定額か定率かの違いはあるけど同じ4%なので『4%ルール』といわれています。
投資をしている人は有名な話しです。なぜ資産が長生きできて増えるのかというと、、、
インデックス投資の期待リターンは5%~7%です。4%なら増えるほうが大きいということです。
ただ毎年きれいに同じリターンがあるわけではないのでこれは机上の空論です。
実際は+20%以上の年もあれば-50%以上の年もあります。
ですから、いい年は4%、悪い年は取り崩さないというようにすればもっと長持ちします。
高配当株投資との違い
高配当株投資の場合配当金を出し続けてくれれば売る事を考えないでよいです。
企業の寿命が長く、配当出し続けてくれるなら売ることを考えなくて良いです。
デメリットは資産形成するまでの効率が悪いことです。
また企業の寿命は人間の寿命より短いということもあります。
ETFなら自動でメンテナンスしてくれますが、個別株の場合自分でやらないといけません。
一方で投資信託は資産形成するには効率が一番いいです。
指数に連動しているものなのでメンテナンスも自動でしてくれます。
しかしせっかく作り上げた資産が、減るのに精神的に取り崩せるか?という問題があります。
どっちにもメリット・デメリットがあるんだね
私は両方やっていますよ
こうすればもっと資産は長生きするだろうし、増えていってくれると思います。
完璧じゃん!
そう思うんですが、かなり大きい資産額ににしないといけないんです。
ゴールを決める
投資信託 3000万円×4%=120万円/年間(税引き前)956,000円が税引き後手取り
高配当株 毎月10万円(税引き後)
今40歳だから70才まで頑張るのが現実的かな
これに高配当株投資もしなくてはいけません。
100,000円×12ヶ月/0.79685=1,505,929円
1,500,000円/利回り5%=30,000,000円
高配当も3000万円作る必要があります。
税引き後3%の利回りで配当金を再投資した場合30年後に3000万円達成するには5.15万円/月必要
投資信託3.6万円 + 高配当株投資5.15万円 =8.75万円/月
結構な金額だね
給料ですべて達成しようと思うと大変です。
しかし副業で月5万円かせげるなら3.75万円になります。
まずは節約し、その分投資に回す、ほかに副業で5万円かせげるようになる
これで将来設計は安泰ですね
まとめ
高配当株投資との併用はさらに資産を長持ちさせることができる
資産形成をするための入金は大変
節約と副業と本業(給料)で達成できる生活基盤を作る
働けるうちに未来の生活のためのマネーマシーンを作り上げれば豊かな老後になります。
しかし今の生活も大事なので、バランスを取りつつ未来への投資を続けましょう!